クラウドマイニングとは?仕組みと機能を徹底解説
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クラウドマイニングは、従来の仮想通貨マイニングに代わる技術として注目されています。クラウドマイニングを使えば、専門的なハードウェアやソフトウェアを持たずとも、誰でもデジタルコインの生成や採掘を始めることができます。
しかし、簡単に利益を得られるというメリットがある一方、詐欺も多く存在しますので、事前に理解して信頼のおける投資先を選択することが必須です。この記事では、クラウドマイニングとは何か?そしてどのように機能するのか?さらにメリットとデメリットについて詳しく解説しますので、クラウドマイニングに興味がある方はぜひご一読ください。
クラウドマイニングとは
クラウドマイニングは、第三者(クラウドマイニング・サービス・プロバイダー)のハードウェアやマシンを使って仮想通貨を生成する方法です。全ての採掘者(マイナー)はプロバイダーから一定額の「ハッシュパワー※」を購入し、「マイニングファーム(仮想通貨マイニング専用のリモートデータセンター)」に参加します。これにより、マイニングファームはマイナーが支払ったハッシュパワーの金額に比例するサービスへのアクセスを許可します。
※ハッシュパワー(ハッシュレート)とは、マイニングにおける計算力、つまり採掘速度を指します。一定の範囲及び一定時間内にどれだけハッシュ(あるデータを変換して得られる固定長のデータ)を生成することができるかを示す数値ですので、多くのハッシュを生成すればするほど、新たなブロックを採掘できる確率が高くなります。
実際のマイニング作業はクラウドを通じて行われるため、マイナーはコンピューター機器のメンテナンスや電気代などを心配する必要がありません。つまり、膨大な初期投資や専門知識がなくとも、マイニングに参加することができるのです。信頼できるクラウドマイニング・プロバイダーを見つけたあとに必要なのは、契約タイプと希望期間を選ぶことだけです。法定通貨またはデジタル通貨での前払いが完了すれば、後はマイニングファームが必要なものを全て提供してくれます。
一般的に、マイナーは最大1年間、毎秒500〜1000ギガハッシュの契約から選択できます(1GH/秒=毎秒10億ハッシュ)。しかし、プロバイダーによっては6ヶ月の短期契約や、24ヶ月の長期契約を提供する場合もあります。
ビットコイン クラウドマイニングとは?
従来のビットコイン・マイニングには膨大な初期投資が必要不可欠で、わずかな報酬のために、高価なマイニングマシンを準備しなければなりませんでした。ビットコインのクラウドマイニングは、この問題を解消する画期的なサービスです。高価な機器や技術的な知識を必要としないため、新たな選択肢として最近多くの人々から注目を集めています。クラウドマイニングと同様、必要となるのは「ハッシュパワー」と「リモートデータセンター」のみです。
ビットコインのクラウドマイニングの投資収益率(ROI)に関しては賛否両論ありますが、前払い費用と購入時のビットコインの価格によって変動します。サービス・プロバイダーのマイニングマシンを利用するため、GH/秒またはTH/秒の価格や手数料が、実際の収益率の決め手となるでしょう。
自らマイニングを行う場合、高性能GPUマイニングマシンを所有するだけで2,000〜8,000ドルほどの初期投資が必要です。これに比べて、クラウドマイニングは高額な電気代や冷却装置の問題を回避してくれます。ハッシュパワーを購入し投資期間を決めたら、あとはただ報酬が入るのを待っているだけでいいのです。ただし、クラウドマイニングは他の投資と同様に、100%リターンを得る確実性はなくリスクを伴うこともあります。クラウドマイニングに投資する前には、必ずリスク調査を行いましょう。
クラウドマイニングの仕組みとは
クラウドマイニングには2つの形式があります。
・ホストマイニング:マイナーは、マイニングファームでマイニングリグ(専用の計算機)を買う、または借りて、初期設定とメンテナンス費用を支払います。この形式では光熱費にかかるコストを削減できます。さらに、マイナー本人がリグを管理してるため、生み出されたハッシュパワーをマイニングプールへ転送することができます。また、マイニング報酬は、マイナー本人によって管理されます。
・ハッシュパワーの購入:マイナーは、マイニングファームが生み出すハッシュパワーの一部を購入し、一定期間借りることができます。クラウドマイニングのプロバイダーが提供するプランに加入し、マイニングファームの利益の一部を受け取ります。マイナーは初期設定や設備費用を支払う必要がなく、マイナーが管理するハッシュパワーのシェアに応じた配当を、報酬として受け取ります。
マイニングプールの機能とは?
マイニングマイニングプールの参加者は、全員で計算資源を共有し、協力して採掘作業を行います。複雑な暗号パズルを解読しながら、仮想通貨のブロックチェーン上で、新たなブロックを見つけるのです。成功した場合、参加者は通常採掘された仮想通貨で報酬を受け取ります。配当は、各自の購入したハッシュパワーや、全プールにおける貢献率に応じて変わります。
マイニング報酬の配当
全てのマイニングプールには複数のレベルに難易度が分かれており、マイニングされる仮想通貨の難易度に基づいて、通常レベル1から付与されています。マイニングプールの難易度と仮想通貨の難易度の中間に位置する難易度レベルで、マイナーがブロックを採掘した場合、ブロックは「シェア」とみなされます。マイニングプールの大半はPPS(Pay Per Share)方式に基づき、シェアごとに参加者間でマイニング報酬が分配されます。
また、シェアごとの貢献度に応じて報酬に制限が加わるプールもあります。これらのプールは、ESMPPS(シェアごとの平均共有収益)やSMPPS(シェアごとの共有最大収益)のような形式を採用しています。
クラウドマイニング誕生の背景
仮想通貨マイニングへの関心とともに、その難易度も日々高まり続けています。自分でマシンを所有するよりも、むしろマイニング設備を借りた方が費用対効果が良いというマイナーもいるでしょう。
ここでは、なぜクラウドマイニングのアイディアが生まれたのか、その背景を見ていきましょう。
ネットワークハッシュパワーの需要
仮想通貨アルゴリズムの難易度が上がる一方で、そこから得られる報酬は減少してきました(例えば、開始当時の2009年では1ブロック50ビットコインでしたが、直近では1ブロ仮想通貨アルゴリズムの難易度が上がる一方で、そこから得られる報酬は減少してきました(例えば、開始当時の2009年では1ブロック50ビットコインでしたが、直近では1ブロック6.25ビットコインでマイニングされています)。このような過程で、マイニング運営者は、競争力を維持していくためにはさらなるハッシュパワーが必要であることに気づきました。そこで辿り着いたのがマイニングプールの概念です。マイニング作業に携わるマイナーたちが、所有するハッシュパワーを集積することにしたのです。
コインの希少性
多くの仮想通貨は決められた数のコインしか市場に出回りません(ビットコインの場合、2多くの仮想通貨は決められた数のコインしか市場に出回りません(ビットコインの場合は2,100万コイン)。また、今後もビットコインの価格上昇が予想されることから、仮想通貨マイニングの分野で一連のイノベーションが行われています。クラウドマイニングは、マイニングプールの進化系と捉えることができます。
魅力的なマイニングのリターン
クラウドマイニングが普及したもう1つの理由は、マイナーに魅力的な報酬が用意されていることです。クライアントと投資家を惹きつけるために、クラウドマイニング・プロバイダーは、多額の報酬を支払う傾向があります。
Bybitでクラウドマイニングを始めるマイニング・リグの革命
初期の仮想通貨マイニングは、全てのプロセスを一般的な家庭用PCで行っていました。その後、マイナーがGPUカードと組み合わせてマイニング用の「リグ」を 作り出しました。”採掘機”という名の通り、リグはマイニングを行うための、専用の計算機の役割を果たしており、通常のCPUより複雑な数式(ビットコインのセキュアハッシュアルゴリズム-256など)を解く上で、はるかに効率的であると証明されました。GPUはビットコイン・ネットワークのハッシュパワーを強化しましたが、一方でSHA-256アルゴリズムの解読はさらに難しくなってしまいました。
その後、特定用途向け集積回路、いわゆるASIC(application-specific integrated circuits)のマイニング・リグが市場に登場したことで、GPUは時代遅れになりました。しかし、これらの高性能専用チップは一般マイナーが手を出せないほど高額です。SHA-256アルゴリズムの難易度とともに、ビットコインネットワークのハッシュパワーはさらに上昇しましたが、従来のようにCPUでマイニングを行うことは不可能に近くなり、マイニングにかかる電気代も跳ね上がりました。
ASICリグの台頭によって、もはや仮想通貨マイニングは限られたパワープレイヤーのみが利益を得られる場所と化してしまったのです。こうした背景もあり、誰でも参加でき、個人のマイナーが採掘作業ができる環境として、マイニングプールがスタートしました。報酬はマイニングプール内の全ての参加者のハッシュパワーに比例して、分配されます。
それでも、データセンターの運営者は、未だ大多数がマイニングプールに参加していないことに気づきました。その理由は、彼らがマイニング・リグを所有していない点にあったのです。これ受け、プール内でハッシュパワーの販売と貸出のサービスを開始し、高性能の設備や膨大な投資をせずとも採掘に参加できる「クラウドマイニング」の概念が誕生しました。
クラウドマイニング vs. ハードウェアマイニング
クラウドマイニングはマイナーの資金によって成り立っているため、彼らはマイニング事業を支える投資家でもあります。クラウドマイニング・プロバイダーはマイニング・リグを搭載するマイニングファームを運営し、マイナーはファームのハッシュパワーを購入するのです。
多くの場合、ファームはトップレベルのハードウェアを提供し、電気代が抑えられる涼しい環境にマイニングファームをつくります。こうすることによりファーム運営にかかる全体の費用が抑えられるのです。マイナーはその他のコストや手間に悩まされることなく、ファームからの利益を配当として受け取ることができます。
ハードウェアマイニングでは、マイナーは自分のマイニング・リグを所有し、個別でマイニングするか、マイニングプールへ加入し、ハッシュパワーに貢献する代わりに利益配当を受け取ります。ハードウェアのメンテナンスとアップグレードにかかる費用はマイナーの自己負担となり、常に信頼できるインターネット接続を確保しなければなりません。
クラウドマイニングのメリット
低コスト
クラウドマイニングの投資収益率は非常に高い傾向にあります。マイニングマシンにかかる費用がなく、定期的にアップグレードする必要も、インストールやセットアップにかかる工数もありません。必要なのは、報酬を確認するためのタブレットまたはスマホだけです。
そのため、万が一マイニングで収益が見込めなくなった際にも、マシンの売却や後処理を心配しなくていいのです。
マイニング・リグで発生する電気代やノイズ、冷却装置設備に関しても、マイナーにかかる負担は一切ありません。
技術的専門知識不要
クラウドマイニングは特別なプロトコル、仮想通貨、マイニング・リグなどの専門知識を必要としません。マイナーはサービスプロバイダーでアカウントを開設し、希望するハッシュパワーに応じた費用を支払うだけです。マイニング終了後、報酬は自動的にアカウントに送金されます。
メンテナンス不要
もう1つのメリットとして、装置のメンテナンスがいらないという点が挙げられます(リグが正常に作動するために最適な環境を確保する)。利用するクラウドマイニング・プロバイダーがこれらを全て負担してくれます。プロバイダーは通常、冷却装置を設置して、マイニングファームの通気を確保しています。これにより、ハードウェアの溶融を防ぐのです。
ただし場合によっては、クラウドマイニングのサービスプロバイダーから装置のメンテナンス料金を請求される場合があります。
クラウドマイニングに伴うリスク
まず、マイナーはマイニングマシンを所有しないため、ハッシュパワーを購入しても、採掘作業を自らコントロールすることはできません。
次に、クラウドマイニングから出る収益は変動するため、報酬が保証されていないことです。マイナーが信頼できるプロバイダーを見つけ、その会社と契約を結んだとしても、それは単に、プロバイダーがサービスとハッシュレートを一定期間提供してくれるということに過ぎません。契約自体は、マイナー報酬を保証するものではないのです。また、契約期間中にマイナーがプロバイダーに支払う手数料(契約一時金)が発生し、利益が減ってしまう可能性もあります。
加えて、多額の報酬を謳うようなマイニング詐欺が多発している点です。プロバイダーに前払いしたにも関わらず報酬が支払われなかったり、支払われたとしても、それが約束された金額と大幅に少なかったりすることがあります。また、プロバイダーがマイニングファームの情報開示しているケースでも、実際の写真やその他の検証を行っていないことがあり、こういった場合は詐欺の可能性が高くなります。信頼できるクラウドマイニング・プロバイダーは、必ずデータセンターの情報や実際の写真を必ず開示し、場合によっては電気代の明細を提供することもあります。
無制限のハッシュパワーを謳い文句にしているような業者も、詐欺の可能性を疑うべきでしょう。なぜなら、実際に無制限のハッシュパワーを持つクラウドマイニング・プロバイダーは存在しないからです。
信頼できるプロバイダーを見つけるのは容易ではありません。マイナーはクラウドマイニングを開始する前に、必ず検討中のマイニング・プロバイダーに関する調査を行うようにしてください。
マイニングされた仮想通貨のレートが一定の水準に達した場合など、プロバイダーがマイニング作業を停止する状況も考えられます。そのため、マイナーはプロバイダーの 「契約上の警告」に関する規約をよく読み、細心の注意を払う必要があります。
おわりに
多くの専門家は、クラウドマイニングには将来性があると考えています、しかし、しばらくは詐欺が蔓延し、難しい状況が続いています。そのため、マイナーは特定の会社のテクノロ多くの専門家は、クラウドマイニングには将来性があると考えています。しかし、注目度が高まるにつれ、プロバイダーの質は玉石混交の状況にあります。そのような中で、Bybitでは低コストで安心して利用できるクラウドマイニングの実現を目指しています。それが、Bybitが新たに開発したクラウドマイニングサービス『Bybit Earnセンター』です。専門的なハードウェアやソフトウェアを持たずとも簡単にハッシュパワーを購入し、誰でも安心安全にデジタルコインの生成や採掘を始めることができます。
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