AIサマリー
もっと見る
わずか30秒で記事の内容を把握し、市場の反応を測ることができます。
イーサリアムなどのスマートコントラクトプラットフォームの台頭に伴い、分散型金融(DeFi)の波が金融市場に押し寄せています。投資家の間でもDeFi人気が高まっています。
DeFiがこれほど注目されるには、明確な理由があります。DeFiは透明性の高いフレームワークによって、より安価で迅速な金融取引の促進を目指しているからです。
多くの投資機会があるため、プロジェクトのパフォーマンスを測る基準を持つことは非常に重要です。これが重要業績評価指標(KPI)の目的です。将来どのプロジェクトが利益をもたらすのか見極めることができます。
DeFi市場は最近、過去最高値を記録し、1,000億ドル超の総預かり資産額(TVL)があることをご存じでしょうか?
問題は、この盛況な業界の恩恵をどのようにして受けるかです。このガイドでは、プロジェクトの本源的価値を測定するためのファンダメンタルズ分析に用いる、重要業績評価指標をいくつかご紹介します。
DeFiとは、公共の分散型ブロックチェーンネットワーク上でだれもがアクセスできる金融サービスを意味します。利用者は、ブロックチェーン上で自己執行型のスマートコントラクトを作成できます。DeFiで特筆すべき点は、伝統的に取引を管理してきた中央集権的な機関による干渉から自由になれることです。
また、DeFiのもたらす自由により、非代替トークン(NFT)の使用が増加しており、個人投資家や機関投資家からの関心を集めています。DeFi分野の現在のトレンドを見れば、この市場は成長が加速していくと容易に予測できます。業界データによると、2019年にDeFi商品の時価総額はわずか7億ドルでしたが、今では1,000億ドルを超えるまでに成長しました。
伝統的金融とは異なり、DeFiはブロックチェーンを介した分散型のアプローチを採用しています。取引、レンディング、決済、保険などの金融サービスを再構築することを目指しています。DeFiではスマートコントラクト内で分散型コンセンサスを使用することにより、中央集権的な機関を関与させることなくピアツーピア取引が可能になります。たとえば、ローンを定義し監視するスマートコントラクトの統合を通じて、レンディングと借入におけるより効率的な暗号検証プロセスを実現します。
伝統的金融サービスに代わる多くのDeFiがありますが、用途はレンディングや取引を超えて広がっています。以下にいくつかの例を紹介します。
資産運用:仮想通貨(暗号資産)のステーキングや売買、および利息獲得を目的としたローンは、DeFiの用途として高い人気があります。
資産のトークン化:分散型ブロックチェーンを介して、組織が資産を非物質化し、法令に準拠したトークンの形にできます。トークンには、投資家がデジタル的にアクセス可能です。
分散型自律組織(DAO):資産、資金調達、ガバナンスの実施など、中核的な金融業務を管理します。
分散型取引所(DEX):相場操縦のリスクを軽減し、低い取引手数料でより迅速な決済を提供しています。
保険:透明性が高く安全な審査により、保険請求の自動化を実現します。
ピアツーピア(P2P)の借入およびレンディング:自律型の利息ベースプロトコルを使用して、両当事者間で資産の借入とレンディングを行い、利息の獲得を可能にします。
決済ソリューション:中央集権的な機関を排除し、銀行口座を持たない人々に対して、より迅速で効率的な、透明性の高い決済システムを提供します。
ステーキング:長期的な義務を負うことなく、リアルタイムで複利を獲得できる柔軟な積立ステーキングプランです。
仮想通貨とDeFiは密接に関連しています。DeFi商品は、伝統的な金融商品を仮想通貨で再現することを目指しており、主にイーサリアムブロックチェーン上で構築されています。
DeFi商品は、中央集権化された機関(取引所、労働組合、銀行など)なしで運営されています。ほとんどのDeFi商品は法定通貨を使用していないので、仮想通貨がDeFi商品の原動力です。
たとえば、銀行の提供する伝統的な「個人ローン」をDeFi商品で再現するとします。DeFiの貸し手は仮想通貨でローンを提供し、それに対する利息を得ます。従来の銀行ローンに比べて、利率は低く魅力的です。
さらに、借り手は仮想通貨の担保(NFTなど)を提供するだけで済むことが多いため、借り手がローンを受ける機会が格段に増加します。
基本的な概念をご理解いただけたと思いますので、重要業績評価指標を考慮したDeFiへの投資方法を解説します。
ここでは、知っておくべきDeFi指標の一部を紹介します。
総預かり資産額(TVL)は、その名のとおり、DeFiプロトコル内のトークンの総量を意味します。プロトコル内のTVLは、仮想通貨または米ドルを使用して測定されます。
特定のマーケットプレイスでは、TVLは流動性プールにおける総流動性の合計です。多くの場合、TVLは、時価総額と組み合わせて使用されます。時価総額は、トークン数に米ドルでの価格を掛け合わせて算出されます。
基本的には、TVLが低いほど、そのDeFiプロジェクトは低く評価されています。ただし、意思決定に際してはTVLの他にも考慮すべき事項があります。
DeFiは金融業務の分散化を目指していますが、中央集権型取引所におけるトークンの供給量を確認することは依然として不可欠です。取引所で多数のトークンが保有されている場合、多くのケースで大量売りが予想されます。
そのような大量売りの結果、トークンは不安定になる傾向があります。したがって、仮想通貨に対するデューデリジェンスを実施する際には、これらの兆候を見逃さないことが肝要です。ただし、大量売りが必ず発生するとは限りません。意思決定の際は、トークン供給量だけではなく、その他のDeFi指標も考慮する必要があります。
トークンの供給は、必ずしもウォレットからの大量出金を示唆するわけではありません。取引所におけるトークン残高の動きも見る必要があります。
トークンを個人用ウォレットから取引所アカウントに移動する、またはその逆に移動することは、仮想通貨取引の特徴である点に留意してください。
DeFiトークンに関する決定を下す際は、非常に特異な動きや重大な動きのみを手掛かりとすべきです。
トークンの供給がインフレを引き起こし、DeFiトークンの価値低下につながらないよう、ほとんどのDeFiプロトコルにはルールが設けられています。しかし、これはすべてのトークンに当てはまるわけではありません。
限られたトークン供給量を維持するメカニズムについて、明確に説明していないプロジェクトもあります。また、このトピックに関する一貫性のある情報が皆無のプロジェクトもあります。
したがって、プロトコルを選択する際には、トークンがインフレの影響を受けやすいかどうかを調べましょう。影響を受けやすい場合は、避けるのが得策です。
特定のトークンを保持するユニークアドレスが多数ある場合、そのトークンの人気の高まりと大衆への普及を意味する可能性があります。投資の際には、これを指標として活用し、資産の妥当性を判断できます。
ただし、1人の利用者が複数のアドレスを作成し、資金を別々のアカウントに保有することも可能な点には注意が必要です。その場合、トークンが広く使用されているという誤った印象につながる可能性があります。
したがって、この指標を検討する際は慎重になりましょう。この記事で説明したように、他の重要業績評価指標と一緒に使用するのが最善の方法です。
今日では何千もの仮想通貨がDeFi市場で利用可能となり、市場は飽和しています。投資家にとって、収益性が高いプロジェクトと、資金集めだけが目的の粗悪なプロジェクトを区別するのが難しくなっています。
そのため、重要業績評価指標を使用してプロジェクトの価値を判断する必要があります。
トークンについて指標から得られる情報をご理解いただけたと思いますので、次はDeFiへの投資方法を学びましょう。
DeFiに投資する最も一般的な方法は、トークンの取引でしょう。イーサリアムブロックチェーンには何千ものトークンがあります。トークンは分散型取引所(DEX)でいつでも取引できます。
この方法では、資産のコントロールを失うことがありません。外国へ行く際に、法定通貨を現地通貨に両替するようなものです。仮想通貨の取引との違いは、DeFiの取引はいつでもオープンなことです。優れたテクノロジーのおかげで、常にだれかが取引に応じます。
たとえば、ウォレットにあるETHをDaiと交換して、実質ハズレなしの抽選ゲームPoolTogetherに参加するとします。具体的には、100 Daiトークンを使用して抽選チケットを100枚購入します。この購入で100 Pool Dai(plDai)を獲得します。
チケットのいずれかが当選すると、plDai残高が賞金プールの額に応じて増加します。
どのチケットも当選しなかった場合、チケットは次の抽選に回されます。チケット購入時に使用したDaiに相当する金額を、いつでも出金することが可能です。
DeFi取引では、ETHをDaiと交換して抽選に参加できます。参加が終了したら、再びETHに交換できます。では、ここでのメリットは何でしょうか? 端的に言えば、抽選で当選する可能性を得られることです。
DeFiレンディングでは、借り手は仲介者の干渉なしに、トラストレスかつ透明性の高い方法で仮想通貨を入手できます。貸し手は分散型プラットフォームで通貨を登録し、借り手は貸し手から直接ローンを借りることができます。サードパーティが関与しないことから、このプロセスは「ピアツーピアレンディング」と呼ばれます。
伝統的なレンディングと異なる点は以下です。
サードパーティは関与せず、プロセスは完全な透明性を保ちます。
借り手は、信用調査を受けたり、大量の書類を準備したりする必要がないため、簡単に仮想通貨ローンを利用できます。
分散型プラットフォームは検閲のない環境であり、借り手がローンを受けられなくなるような特別措置はありません。
DeFiレンディングから、どのように収益を得るのでしょうか? とても簡単なしくみです。借り手が利息を支払い、貸し手は利息を得るのです。
資産の保有者として、借り手に資産を貸せば、ローンに対する利息を得られます。借り手がローンを借りる場合、スマートコントラクトを通じて、必要なローン額を上回る資産を担保として差し入れる必要があります。
たとえば、1 BTCを借りたいとします。この場合、1 BTCを受け取るには、現在のビットコイン価格よりも高い価値の担保を差し入れる必要があります。担保が当初の価値を下回ったとしても、強制決済されないようにするためです。契約が終了したら、借り入れたBTCと利息を返済することで担保が戻ります。だれでもDeFiの貸し手になることが可能です。仮想通貨を貸し出せば、レンディング期間終了後に利息とともに資金が戻ります。
市場変動に伴い、仮想通貨の価値は上昇したり下落したりします。しかし、ウォレット内に保有しているだけでは、利息を得ることはできません。
一方で、取引所に仮想通貨を登録すれば、通貨に対する利息を獲得できます。市場が有利に動いた場合には、値上がり益も享受できます。DeFiレンディングの別のメリットとしては、パーミッションレスなことが挙げられます。
つまり、世界中のどこにいても、好きなだけ通貨を保有し、資金をレンディングできます。
以下は、DeFiレンディングに利用できるプラットフォームの例です。
Aaveは、イーサリアムネットワーク上に構築されたノンカストディアル(自己管理型)のオープンソース流動性プロトコルです。このプロトコルは、AAVEトークン保有者が管理するDAOを使用しています。トークン保有者は変更に対する投票権を持ちます。Aaveは20種類以上のERC-20資産(DAI、USDT、USDCなど)をプールしています。プールツーピアのレンディングメカニズムを使用して、担保なしで仮想通貨を借りることができるフラッシュローンを提供しています。利用者が流動性プールに流動性を提供すると、プロトコルに入金された資金はレンディングの対象となります。
Daiをプールに入金した場合、aDaiを受け取ります。トークン保有者(貸し手)として、借り手から借入額に応じた利息を受け取りつつ、aTokenの利息も獲得できます。
Compound Financeは、自律型のアルゴリズムに基づくプロトコルです。トークンを借り手にレンディングし、利息を得ると同時に、振替や取引などの目的にも使用できます。ローンは返済可能で、ロックされた資産はいつでも出金できます。
Compoundと伝統的金融の違いは、レンディングで獲得した資金を、レンディングしながら使うことができる点です。たとえば、プロトコルにDaiをロックアップすると、cDaiにトークン化され、利息を得られるようになります。ただし、いつでもcDaiをDaiに交換し、累計利息とともに出金できます。Compoundでは、BAT、DAI、ETH、USDC、WBTCなどの借入やレンディングができます。
イールドファーミングは、端的に言えば、手持ちの仮想通貨でさらに多くの仮想通貨を生み出す方法です。
コントラクトを通じて他の利用者に資金をレンディングし、その見返りとして手数料を受け取れます。手数料は仮想通貨の形で得られるので、収益が増加します。
イールドファーミングでは、流動性提供者としてプラットフォームの流動性プールに資金を提供します。その見返りに、DeFiプラットフォームに利用者が支払う手数料から報酬を得られます。
イールドファーマーは巧みな戦略を駆使しており、高い利回りを目指して、資金を異なるプロトコルに移動させる傾向があります。DeFiプラットフォームはこれを考慮して、イールドファーマーがそのプロトコルにとどまってくれるように、経済的インセンティブも提供します。
ただし、イールドファーミングにはリスクもあります。最も明白なリスクはスマートコントラクトです。ほとんどのプロトコルは、限られた予算しかない小規模なチームによって開発されています。
イールドファーミングのリスクとして、より大きく注目されているのはコンポーザビリティです。しかし、実のところコンポーザビリティはDeFiの長所でもあります。DeFiプロトコルは、相互に組み合わせ可能です。したがって、プロトコルが連携して稼働できるように、エコシステムはあらゆる構成要素に依存しています。
ここでのリスクは、1つの構成要素が機能不全になるだけで、エコシステム全体が影響を受けることです。この点を考慮すると、イールドファーミングは熟練した仮想通貨エキスパートに適した手法といえます。
Bybitでは、購入や取引が可能なトークンや通貨ペアを多数提供しています。たとえば、Avalanche(AVAX)、Aave(AAVE)、Chainlink(LINK)、Compound(COMP)、Dydx(DYDX)、Fantom(FTM)、Polkadot(DOT)、Sushiswap(SUSHI)、Serum(SRM)、Terra(LUNA)、Uniswap(UNI)などがあります。
CoinPayments会長でVelasの共同創設者でもあるアレックス・アレクサンドロフ氏は、次のように述べています。「ひとたびDeFiが主流となり、さまざまな要素が日常生活や日々の金融取引に浸透すると、テクノロジーに精通した人から、裏側のしくみは理解していないおばあさんまで、だれもが影響を受けるようになります」
したがって、今こそ、DeFiへの投資方法を学んでポートフォリオを拡充し、テクノロジーが主導する金融の新しい波を取り込むべきタイミングです。
その際は、適切な判断を下せるように、重要業績評価指標を必ず使いましょう。DeFiにはどうしてもリスクが伴いますが、事前に指標を学ぶことで確実にリスクを最小化できます。
何よりも、DeFiレンディング、ステーキング、イールドファーミングなど、さまざまな投資方法があるため、幅広い収益機会を得られます。DeFiのしくみと、過大な金融リスクを負わずにDeFi分野に投資する方法について、このガイドで理解を深めていただけたなら幸いです。