仮想通貨のデリバティブ(金融派生商品)取引とは?その仕組みと種類をわかりやすく解説

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グローバル金融市場は、地球上で最も収益性の高い産業の一つです。 一部は同意しませんが、金融市場が資本を調達し、低価格で供給を確保し、信用を商品としてどのように繁盛さ「デリバティブ」という言葉は、過去数十年間で確実にその知名度を高めてきました。日本語では一般的に「金融派生商品」などと訳されますが、”ある原資産から二次的に発生する商品” という意味で、漢字にすると少々わかりにくいと感じるかもしれません。しかし、デリバティブの仕組みと種類を噛み砕いて見ていくと、実は非常にシンプルなことが分かります。端的に言えば、あらかじめ取引におけるリスクを下げたり、逆にあえてリスクを高めて、原資産以上の収益性を目指すことを目的として編み出されたのがデリバティブなのです。

「リスク管理」と「収益向上」を軸に持つデリバティブ取引には、

  • 少ない資金で始められる
  • レバレッジを使用して高い収益を目指すことができる

というメリットがあります。暗号資産(仮想通貨)に限らず、株式やFX(外国為替)取引においても、デリバティブは現物(スポット)取引にはない特徴を有しており、その仕組みを理解してしまえば、今までよりも効果的な投資戦略を描くことができるでしょう。

基本的にデリバティブ取引には、手持ちの原資産を特定の日時と価格で取引することをあらかじめ約束する契約(=「先物取引)と、取引する権利をあらかじめ売買する契約(=「オプション取引」)があります。つまり、現在の原資産から、将来の価格を推測し、その価格差で利益を得ることを目指しているのです。

デリバティブ取引の仕組みは、株式、債券、コモディティから法定通貨、仮想通貨など幅広く応用されています。例えば、仮想通貨の代表格であるビットコインは、最も取引されているデリバティブ商品の一つです。

この記事では、デリバティブ取引とは何か、どのように利用すべきか、そしてどんな人に向いてるのかをご紹介します。


デリバティブ取引とは?

デリバティブ取引とは、将来の特定の「日時」、「価格」で原資産を売買することを、二者間(買い手と売り手)であらかじめ約束する契約形態です。デリバティブの種類には、『先物(フューチャー)』『先渡(フォワード)』『オプション』『無期限(永久スワップ)』などがあり、仮想通貨取引にも適用されます。

デリバティブ取引について深く知るためには、まずこうしたデリバティブの定義をきちんと理解することが大切です。デリバティブとは、原資産を将来の日時・価格で売買するために、売り手と買い手の間で交わされる “約束” なのだと覚えておきましょう。

例えば、ビットコインのデリバティブ取引を行う場合、「ビットコインのオークション価格で決済する」という契約条件を結んでおけば、ビットコインの価格変動が起きたとしても、トレーダーはその影響を緩和するためにヘッジポジション(​​すでに保有しているポジションが損失となった場合に備えて事前に別途保有するポジションのこと)を建てることができます。

Crypto derivatives exchanges report
BTC先物CC:https://analytics.skew.com/dashboard/bitcoin-futures

デリバティブ取引が盛んになったのは1970年代ごろで、現代金融でも長い歴史を持つ商品の一つとも言えます。近年、他の金融商品に比べてボラティリティ(価格変動リスク)の高い仮想通貨市場でも、効果的にリスクを管理・低減ことができる方法として、デリバティブ取引への関心が高まっています。例えば、2020年5月の月間取引高は6,020億ドルに達し、仮想通貨のデリバティブ取引では最高水準の記録を打ち立てました。


デリバティブ取引と現物取引の違い

現物取引は「スポット取引」とも呼ばれますが、その名の通り、現在の市場価格に基づいて資産を ”その場で(on spot)” 取引する仕組みです。取引の決済は、一般的に取引日から2営業日以内に行われます。

デリバティブ取引と現物取引を比較して、その違いをポイント別にまとめてみましょう。

  • 売買する資産:ビットコイン取引に置き換えて考えてみます。現物市場では、トレーダーは実際にビットコインを保有し、それを元手として売買をします。つまり売買を行う際は、お金と現物(ビットコイン)をシンプルに交換する形になるということです。一方、デリバティブ市場では、トレーダーが実際に手元にビットコインを持っていなくとも、売買契約を結ぶことができます。この場合、先物やオプション、無期限などの手法を用いて、「手元にこれだけの資産がある」という仮定に基づき取引を行います。
  • 資産価格:現物取引では、トレーダーは現在の市場価格で資産を売買します。一方、デリバティブ取引は、現在の価格でなく、あらかじめ決められた「将来の予想価格」をもとに契約を結びます。先物取引を例に挙げると、結んだ契約が満期(決済日)を迎えた際、買い手は売り手から原資産を買い取る義務があります。この場合、前もって約束した「将来の予想価格」と「現在の市場価格」の差によって、売り手か買い手のどちらかに利益が出るという仕組みです。
  • 決済日:現物取引は、基本的に2日以内に決済されます。一方、デリバティブ取引は、あらかじめ約束された将来の特定の日時に決済を行います。しかし、仮想通貨デリバティブ取引では、デリバティブ市場に流動性をもたらすために、決済日前であっても仮想通貨または現金による決済を実行するものが多く、Bybitの「無期限契約」もこれにあたります。一般的な先物契約では、デリバティブの基本の仕組みに沿って、いかなる契約も期間満了のタイミングで決済されるというルールがあります。(※先物契約でも、満期を迎える前に、双方の合意の下で売買することは可能です)

つまり、市場を眺める時に、現物取引は「短い目」、デリバティブ取引は「長い目」で捉える戦略が求められます。


デリバティブ取引の種類

Futures contract

先物取引(フューチャー)

先物契約は、デリバティブの中でも最も人気があります。先物契約は、あらかじめ現時点で将来(決済日)の市場価格を決めておき、買い手には資産を購入する権利を、売り手には資産を売却する権利を与えるものです。ほとんどのトレーダーは、契約期限が切れる前に先物契約を終了し、その時点での利益または損失を計上します。通常、トレーダーは、仮想通貨のようなボラティリティの高い市場で取引する場合、他のポジションのリスクヘッジとして先物契約を利用することが多いです。

ビットコインを例に挙げてみましょう。1ビットコイン=45,000ドルを超え、その後下落する可能性があると予想している場合、トレーダーは現在の保有資産を守るために、先物契約でヘッジポジションを建てることができます。1ヶ月満期の先物契約を購入すれば、価格が45,000ドルを下回ってしまったとしても、資産を守ることができます。

しかし45,000ドルを上回った場合は、逆に損失を被ることになるのです。

先渡取引(フォワード)

現時点であらかじめ将来の日時と価格を決めておき、取引を行うという点において、先渡は先物と非常によく似ています。しかし、大きな違いは、取引を行う際に取引所の介在があるかどうかという点です。先物取引の場合、取引品目や満期日、決済方法などが取引所によって標準化されています。しかし先渡取引では、取引所を介さずに、買い手と売り手の二者間で売買契約を相対取引(店頭取引:OTC)でカスタマイズしています。このような柔軟性がメリットとしてある一方で、中央集権化されていない相対取引になるため、先物に比べ先渡取引には決済リスクが伴うことを理解しましょう。

オプション取引

オプション取引は、契約満了時にあらかじめ約束された行使価格で原資産を売買する「権利」を購入する契約です。先物取引とオプション取引は、どちらも将来の売買に関する取引という点でよく似ています。ただ、先物は将来の売買を約束する契約、いわば「決済日には必ず売買をしなければならない義務」を伴うため、価格変動によっては利益にも損失にもなり得るという一面を持っています。しかし、オプションには売買の義務がなく、「売っても買ってもいい」という契約形態のため、利益が出そうな時には権利を行使し、損をしそうな時には売買の権利を放棄する、といった自由な選択ができるのです。

オプション契約には2つのタイプがあります。

  • コールオプション:あらかじめ決めた行使価格で「商品を買う権利」です。将来価格が上昇してしまう恐れがある場合は、コールオプションを購入します。
  • プットオプション:あらかじめ決めた行使価格で「商品を売る権利」です。売却を考えているけれど、将来価格が下がってしまう恐れがある場合、プットオプションを購入します。

例えば、1ビットコイン=45,000ドルで購入したいと考えているトレーダーがいます。しかし現在の市場は不安定で、価格変動も激しいため、このまま取引を行うのは少しリスクが高いように感じています。このような時に使えるのがコールオプションです。トレーダーはあらかじめ、1ビットコイン=45,000ドルとして、契約満了時に購入できる権利を買います。こうすれば、決済日にビットコイン価格が45,000ドルから50,000ドルに上がっていたとしても、トレーダーは45,000ドル(行使価格)で1ビットコインを購入することができるので、損をすることはありません。

Perpetual contracts

無期限契約

無期限契約は、現物と先物、スワップの特徴を併せ持つ新しいデリバティブの契約形態です。仮想通貨市場では非常に多用されている取引なので、詳しく見ていきましょう。

まず、スワップと類似しているのが、取引における利息「資金調達料」です。そもそもスワップとは「等価交換」を意味する言葉です。スワップ取引においては、一定期間ごとに利息の交換が、売り手と買い手の間で行われます。(Bybitでは、資金調達料のスワップは8時間ごとに実行されます)

また、無期限契約は、将来の価格を予想し、長期的な目標価格に向かって戦略を立てていくという面では、先物に似ています。ただし「無期限」の名の通り、先物とは違って契約満期の指定はありません。強制決済されない限り、トレーダーはポジションを保持することができます。

そして、無期限契約は証拠金をベースにした現物取引の概念を踏襲しています。そのため、インデックス価格に基づいて取引が行われ、この点では現物取引に近いと言えます。ただし、契約タイプよっては、資金調達率(資金調達料を決める指標)やレバレッジなどの仕組みが異なります。

決済日が決まっている先物取引に比べ、無期限契約は比較的値動きが緩やかなため、短期の価格変動が激しい仮想通貨市場でロングポジションを狙うトレーダーに適しています。


デリバティブ応用編:仮想通貨取引でどう使う?

保有ポジションのヘッジ

保有するポジションのリスク管理として、デリバティブを活用することができます。特に価格変動が激しい仮想通貨市場では、将来の価格予想やポートフォリオの保護のために、ヘッジポジションを建てることが非常に役立ちます。価格の急落によって大きな損失を被るリスクがあると判断した場合、逆方向のポジションを建てることでその影響を低減することができるでしょう。

例えば、現物取引で1ビットコイン=45,000ドルで購入しましたが、価格が下がってしまうかもしれないと考えています。この場合、すぐに現物市場に売ってしまうのではなく、無期限契約を活用してみましょう。レバレッジをかけてショートポジションを建てれば、万が一ビットコイン価格が予想に反して高騰した際に、現物を売却して、利益を得ることができます。逆にビットコインの価格が下落したときには、ショートポジションで得られる利益によって、現物を保有することで発生する損失を最小限に抑えることができます。また、無期限契約以外にも、多くのトレーダーがリスク回避のためにオプション取引を活用しています。

今後の値動きのモニタリング

仮想通貨の取引においては、実際に資産を購入せずとも価格変動の様子を観察することができるという点も、デリバティブの旨味のひとつです。実際に現物として、ビットコインやアルトコインを購入するのは心配だと思う時は、代わりに先物契約で少額から市場に参入します。この場合、トレーダーは最小限の手持ち資金で、取引に参加することができます。そうすることで、原資産の価格が変動したとしても、トレーダーはそれに応じて自分のポジションを調整することができるからです。

  • レバレッジ(証拠金取引):デリバティブ取引は少額から始められ、レバレッジを使用すればさらに利益率を高めることができます。
  • 低額の手数料:デリバティブ取引では、注文コストや取引手数料が低く設定されています。
  • 価格変動リスクの軽減:ボラティリティの高い仮想通貨だからこそ、あらかじめ将来の取引価格(行使価格)を決めておくことで、価格変動によってもたらされるリスクを減らすことができます。
  • ヘッジ:資産の保護という観点から、デリバティブは効果的なリスク管理ツールとなります。ヘッジポジションを建てることで、将来の損失リスクに備え、うまく対応できます。
  • 投資戦略の多様化:デリバティブ取引には様々な利点があり、取引戦略の多様化を可能にします。「リスク管理」と「収益向上」を目的として設計されているため、組み合わせることで最適な投資戦略をカスタマイズすることもできます。
  • 高い流動性:デリバティブ市場の流動性は非常に高いです。ある調査によると、2020年5月には、仮想通貨デリバティブの日次取引高は6000億ドルを超えており、この勢いは機関投資家の参入という追い風を受けてさらに増しています。流動性の高い市場だからこそ、最適な価格で約定し、利益を最大化する機会も多くなります。

仮想通貨デリバティブ取引を行う注意点

ハイリスク:デリバティブ取引はレバレッジをかけて、手持ちの資産以上の取引を行うことができます。このため、強制決済のリスクも高まります。例えば、トレーダーがビットコイン先物を50,000ドルで購入し、レバレッジを使って10ビットコイン分をショートしたとします。この場合、1ビットコイン=48,000ドルまで下落してしまうと、トレーダーはポジションに対して10倍にあたる20,000ドルの損失を受けることになります。

相対取引(OTC)のリスク:OTCデリバティブの場合、取引所を介して取引が行われるわけではなく、買い手と売り手が個別に契約を結びます。そのため、取引相手に関する十分な調査を行うことができません。契約が遵守されるのかというリスクを常に孕んでいることを理解し、注意しながら取引を進める必要があります。

規制強化:世界のすべての国や地域でデリバティブ取引が合法化されているわけではありません。先物契約や無期限契約を行う際は、デリバティブ取引が法律で認められているかをしっかり確認しましょう。場合によっては契約が履行されず、損失を被るケースもあります。


仮想通貨デリバティブを活用するトレーダー

他の金融取引と同様に、デリバティブにもそれぞれメリット・デメリットあることが少しずつ分かってきたのではないでしょうか?

ここではもう一歩踏み込んで、仮想通貨デリバティブ取引を活用するトレーダーの特徴について説明します。

  • ハイリスク・ハイリターン:高いレバレッジをかけて、高い収益を追求するタイプの仮想通貨デリバティブ取引は、「ハイリスク・ハイリターン」を好むトレーダーに適しています。リスクをなるべく避け、慎重に投資したい場合には、低いレバレッジで取引を行うことを推奨します。
  • 市場分析:デリバティブ取引は、手持ちの証拠金と市場に対する知識量に左右される部分があります。そのため、テクニカル分析やファンダメンタル分析に精通しているトレーダーは、デリバティブ取引を自身の投資戦略にうまく利用しています。特に仮想通貨市場は様々な要因が価格に影響を与えるので、最新の市場動向は常にチェックしなければなりません。
  • 仮想通貨市場への理解:仮想通貨市場は従来型の金融とは違い、ブロックチェーンなどの最先端技術・システムの発展が市場動向に影響を及ぼします。この点では、仮想通貨デリバティブのトレーダーは市場分析に加えて、最新のプロジェクトや仮想通貨業界を取り巻く規制などに関しても常にアンテナを張っておくことが大切です。

上記を踏まえると、デリバティブ取引はこんなトレーダーにおすすめです。

機関投資家:機関投資家は、市場分析の独自ツールやリソースを保有しているため、仮想通貨のデリバティブ取引を行う上では理想的な立場にあります。機関投資家は、高いレバレッジを活用して利益を追求したり、ヘッジポジションなどの戦略を活用して取引リスクを調整したりすることに長けています。

マイナー(採掘者)または仮想通貨スタートアップ:ビットコインやアルトコインの採掘に携わるマイナーにとって、デリバティブへの投資は理にかなっています。マイニングの競争は激化しており、以前に比べて収益を得ることは難しくなっています。ここで、先物のようなデリバティブ取引でヘッジすれば、マイナーは収入源を拡大することができますし、資産の保護にもつながります。同様に、仮想通貨建て資産を用いるブロックチェーンプロジェクトや仮想通貨スタートアップも、リスク管理にデリバティブを利用することができます。

プロトレーダー:仮想通貨市場に造詣が深く、テクニカル分析やファンダメンタル分析を得意とするトレーダーもデリバティブ取引に向いています。市場動向をチェックしながら、投資戦略を立てていくことが不可欠です。


仮想通貨デリバティブを取引する方法

ここまでデリバティブの仕組みを解説してきましたが、実際にデリバティブ取引に挑戦してみたくなってきたのではないでしょうか!今すぐ簡単にデリバティブ取引を始める方法の一例をご紹介します。

まずは、デリバティブ取引を取り扱う仮想通貨取引所に口座開設をしましょう。 

証拠金、決済期間、メイカー/テイカー手数料、適用される出金限度額などの取引条件は、取引所によって千差万別です。それぞれの項目を比較しながら、自身の投資戦略やスタイルに合った取引所を選びましょう。中でも取引手数料は、最も重要な項目の一つです。「手数料」と聞くと、必ず支払わなければならないというイメージがあると思いますが、Bybitでは『メイカー手数料』という形で、逆に手数料を受け取れます。こちらもぜひご検討ください。

  1. 取引所で口座を開設して、本人確認(KYC)を完了しましょう。法定通貨または仮想通貨で元手となる資金を口座に入金します。または、銀行振込やクレジットカードを用いて、暗号資産をBybitから直接購入することもできます。
  2. 証拠金の仕組みを理解し、マージンタイプを選択しましょう。ここでレバレッジをかけることができますが、最初は使わないもしくは最低限のレバレッジにとどめておくことを推奨します。
  3. 先物契約を購入します。(Bybitでは、先物契約だけでなく、無期限契約など3種類のデリバティブ取引をご用意しております。さらに、デリバティブ以外にも、現物取引やマイニングなどが簡単に利用できます)
  4. 先物契約を満期日まで保有する、もしくは満期日までにポジションをクローズして、損益を確認しましょう!

デリバティブ取引を行う前に、あらかじめ投資戦略や目標収益などの計画を立てておきましょう。取引所の中には、ネイティブトークンの手数料を低く設定しているところもあるので、費用対効果を考えながら上手に使い分けてみてください。


おわりに

仮想通貨デリバティブ取引は、小難しそうな名称とは違い、自身の取引スキルや投資戦略、市場分析能力を磨くのにもぴったりの取引だと言えます。

取引を始める前に投資戦略をしっかり立てることが何よりも大事です。このひと工夫が利益につながることをお忘れなく。また、デリバティブ取引に関連するリスクなども分析して、資産運用のポートフォリオを常に考慮しながら、賢く取引を行ってください!

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