Bybitガイド

これまで、Bybitで現物やデリバティブ、USDCオプションの取引を行うためには、複数のBybitアカウントを用途によって使い分ける必要がありました。その都度資産を振り替えたり、取引内容を別々にチェックしたりするのに手間がかかると感じていた方も多いのではないでしょうか？そんなお悩みを解決すべく登場したのが、統合取引アカウント（UTA）です。統合取引アカウントを使えば、複数の取引・通貨を1つのアカウントで一括管理できるほか、相互担保証拠金機能でポートフォリオのリスクも減らせます。

統合取引アカウントは、個人投資家から機関投資家まで、すべてのお客様の取引体験を最適化できる優れものです。Bybitの主要取引商品（現物、USDT無期限、USDC無期限、USDCオプション）をワンクリックで簡単に取引できるようになります。この記事では、統合取引アカウントの主なメリットをご紹介します。

統合取引アカウントとデリバティブアカウントの違い

デリバティブアカウントとは、暗号資産の値動きを予想して無期限契約や先物契約商品に投資を行うために用いられるアカウントです。デリバティブ取引では原資産を所有する必要はありません。ここではまず、統合取引アカウントとデリバティブアカウントの違いを簡単にご説明します。

【比較】統合取引アカウント vs デリバティブアカウント

*注：一度統合取引アカウントに更新すると元に戻すことができないのでご注意ください。メインアカウントを更新する前に、まずはサブアカウントで統合取引アカウントを使用することを推奨します。 

統合取引アカウントに更新すべき7つのメリット 

利用可能資産を統合取引アカウント入金するだけで、ポートフォリオ全体を把握できるようになります。統合取引アカウントを使用すると、すべての取引ツールを1つのアカウントで一括管理できるほか、取引を行う上でもいくつかのメリットがあります。  

統合取引アカウントでは、60種類以上の暗号資産を担保として組み合わせてレバレッジ取引ができます。ETH、BTC、USDT、USDCなどの資産をアカウント単位の担保として設定可能です。この担保機能では、さまざまな変換比率に基づいて、USDにペッグされたアカウントの純資産価値を自動的に算出します。さらにその純資産価値を使用して、必要証拠金も自動的に算出される仕組みです。これにより、幅広い商品で簡単にクロスマージンの取引が可能になります。

現物ポジションに対して5倍のレバレッジを利用できるようになり、以前より大きなポジションサイズで取引できるようになりました。レバレッジを活用すれば少ない資金で早く利益を増やすことができるというメリットがある反面、強制決済等のリスクが高まるのでポジション管理にも注意を払いましょう。

また統合取引アカウントでは、市場変動により保有資産がゼロ以下になった場合に利用できる自動借入機能も提供しています。アカウント単位でのマージンを維持できなくなった場合のみ強制決済が発動する仕組みです。利息が発生する場合もあるため、ご利用の際はご注意ください。

統合取引アカウントに更新すると、すべての資産が統合され、未実現利益と未実現損失を相殺できます。デリバティブポジションの未実現利益も収益として利用できるため、資本効率アップも期待できるでしょう。統合取引アカウントの証拠金は、ポジション単位ではなくアカウント単位で算出されます。 

アカウントの資産価値とリスクはUSDで算出されます。資産別の交換レートは流動性の条件により異なりますが、UTAのUSD建て資産価値の算出方法は以下のとおりです。

総資産価値（USD建て） = 資産の数 × USDインデックス価格 × 交換レート

ポートフォリオ全体から資産価値を算出するので、ポジション単位ではなくアカウント単位で証拠金が割り出されます。そのため、ポジションに損失が発生しても必ずしも強制決済の発動するとは限りません。ただし、ポートフォリオ全体を考慮せずポジション単位で強制決済を行った場合、損失が大きくなる可能性があるのでご注意ください。常にポートフォリオ全体のバランスをみながら、未実現利益と未実現損失を相殺していくと、より正確かつ最適化された証拠金を算出できるようになります。

また、アカウント内の合計資産が必要証拠金額を満たしていれば、一部の資産がマイナスになったとしても、新しい注文を出すことが可能です。 

このように、ポートフォリオ単位でのリスク管理を強化し、資本効率の向上が期待できます。

従来のように取引アカウントが異なる場合、必要証拠金も別々に計算されます。現物、USDT無期限契約、USDCオプションなどの商品においては、以前はクロスマージンモードを利用することができませんでした。さらにポジションとそのヘッジを別々のアカウントで取引する場合、相殺リスクが考慮されないまま必要証拠金が割り出されるため、より多くの資金を投入する必要がありました。 

この点、統合取引アカウントでは、プラスとマイナスの損益が自動的に相殺されるため、ポートフォリオのリスクヘッジも反映されています。このようにポートフォリオの大部分をリスクヘッジしている場合、必要証拠金を大幅に削減できるかもしれません。そのため、リスクヘッジの観点では統合取引アカウントに分配が上がります。アカウント単位での証拠金取引はポジションのヘッジに適しています。

Bybitでは、機関（OTC）レンディングにおいて好条件の金利を提供しています。OTCレンディング機能を活用すれば、サポートされている資産を担保としてUSDTを低金利で購入できます。 

現物、無期限、オプションの各取引商品においてOpenAPIのアクセスが可能です。これにより、アプリケーションのパフォーマンスを向上させることができます。弊社のplug-and-play APIは、年中無休のテクニカルサポートをご利用いただけます。APIを利用して、さらにシームレスな取引が可能です。

Bybit統合取引アカウントへの更新方法

統合取引アカウントへの更新は以下の手順で簡単に行えます。

一度統合取引アカウントに更新すると、以前のデリバティブアカウントに戻すことはできませんのでご注意ください。 

統合取引アカウントへの更新方法

アカウントの更新が完了するまで15分ほどかかります。更新中は、取引、入金、出金、振替、および資産の交換を行うことはできません。更新が完了すると通知メールが届きます。USDTとUSDCのすべての資産が自動的に統合取引アカウントに移行されます。 

統合取引アカウントには、Bybitの公式ウェブサイト、アプリ（バージョン3.25.5以上）、またはAPIを介してアクセスできます。取引を開始する前にリスク管理および取引に関する要件を読み、内容を十分に理解してください。更新後は、より向上した資本効率とリスク管理、そして幅広い取引商品への簡単なアクセスが可能になります。

Bybit統合取引アカウント：7つのおすすめ理由

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